2013年10月25日金曜日

器の手入れ

寒い日が続き、体の冷えも気になる季節になりましたね。
こんな時の温かな食事は、気持ちまであたためて、元気にしてくれます。

というわけで、本日は店頭でもよくご相談いただく、
美味しくてあたたかい食卓に欠かせない、器たちのお手入れ
について少しお話します。
 

 
 
 
まずは陶器についてです。
陶器は吸水性が高いため、使う前に流水をかけるか、少し水に浸してから
ご使用いただくと、料理の色素や油が浸みにくくなります。
ご使用後はなるべくすぐに洗って、水気を拭きとり、よく乾かすことでカビを防ぎます。
なお、レンジやオーブンでのご使用はお控えください。 

           
                     〈瀬戸本業窯 平皿¥15750〉
 
 
 
 
 
磁器は陶器より硬質で吸水性が低いため、
カビやシミの心配が少ないです。
ご使用後はやはり洗って、よく乾かしてください。
電子レンジでのご使用が可能です。
 

  〈中田窯 猪口¥840~1260〉



 

    木製品は、それぞれの仕上げ処理により
お手入れが若干異なります。
ここでは利呂で扱っている
たにてる工芸さんの木椀についてご紹介します。
 
こちらのお椀は、漆を塗る以前の段階である
木地に、浸透性ポリマーが施されています。
(ですので、汁ものも大丈夫です。)
 
通常どおりに洗剤で洗い、
よく乾かしてください。
ただし、木は乾燥しすぎると
ひび割れが起こる場合もありますので、
乾燥のさせすぎにもご注意ください。
            〈たにてる工芸 木碗¥2730〉     
 
 
                                                                         
 ガラス製品は、
耐熱ガラスでない限り高温の熱湯や、加熱

  

〈8823/glass work  小鉢 ¥3780〉
  (蒸し器、レンジなどでの調理器とする)は
控えてください。                    

利呂で取り扱いのある8823/glass workさん、
吹き屋さんも耐熱ガラスではありません。
 

土や木や火など、自然を素に作られたものたちは、水分や触れるものによって変化していきます。
神経質になるこなとなく、変化を味わいながら楽しんでいただければと思います。
 
今日も職人・作家たちの手仕事から生まれた器が、
ご飯をいっそう美味しく、幸せにしてくれそうです。
  




2013年10月8日火曜日

日本の布・BORO

10月に入り、夕方暗くなるのがいっそう早くなってきました。

利呂の目の前には、東急のバス停があります。
目黒駅や東京駅まで行くバスもあり、
1日中、数分おきにバスが停車しては、また走って行くのです。


ある日の夕方、金沢にお住まいの方が、東京駅から自宅へ帰るところだったけれど、
バスの窓ごしに店先をご覧になり、どうしても気になってと、バスを降りてきて下さいました。
日本の古道具や手仕事から生まれた美しさに感嘆されながら、
隣の乙ファニチャーと合わせて、ゆっくりと長い時間をかけてご覧いただき、
私共も大変嬉しい限りでした。
 
 
同日、海外から旅行中のお客様が、通りすがりに利呂を見つけてくださり、
刺し子や絣、藍色の継ぎ布・襤褸(BORO)などを手に取られ、
ビューティフル!とおっしゃりながら興味深くご覧になってくださいました。
翌日にはそのお友達までご来店くださり、
同じくJapanese Textile ・BORO をご購入いただきました。
 
無地・縞・絣…いくつもの裂を継ぎ合わせたBORO

様々な藍の色。Japan Blue!
 






日本の手仕事を、海外の方までもが美しいと感じてくださること、
そしてそれをまた誰かに見せ、お話してくださることを想像すると、
日本の自然や手仕事から生まれる美しさがこれからも続いていくことを
少しでもお手伝いしていきたい、と改めて思うのです。



利呂へお越しの際は
東急東横線「学芸大学」駅(徒歩8分)
又は
東急バス東98番、黒02番、黒07番系統
「鷹番」バス停(徒歩0分)
をご利用ください。