昨日、布を仕入れに行ってきました。
布、といっても、野良着や、襤褸、刺し子、裂織など、
「なんだこれ」といわれてしまうようなものです。
違った意味での美しさ。
布団皮、野良着がたくさん出ました。
集めてくださる方に感謝です!
これは帯の幅の布です。布団皮などは、
その名の通り綿をつめて布団として使われていたものなので
このように綿がたくさんついているのもあります。
こんなに綿に包まれていたのははじめてだったので
どうしたものかと思いましたが
たわしでこすると早い!
と先輩から教えていただき、さっそくごしごし。
こんなに素敵な縞が出てきました。
丈夫な糸で刺し子がしてあり。
この糸は、苧麻かもしれません。つるつるとして、かたいです。
隅の方に少し、絞りの継ぎがありました。
襤褸の敷物もあります。
襤褸に触れていると、こんなに一生懸命に生きているかな?
と自分に思わず問うてしまう。
特に裂織だったり襤褸は東北のものが多いから
私の郷里と重ねてしまう。。
本当に冬は暗くて絶望的な気持ちになって
雪をきゅっきゅっと踏みしめてあるいて
ちょっと恵まれすぎている、東京だったり、時間の流れだったり。
生きることってどういうことだっけな、と
なんだか気の引き締まる思いです。
けっぱれー自分。
もっと布のことを勉強して、 布に限らずですが
すたれてしまった故郷の絞染めに出会いたいなあ、と思います。
柳宗悦の本にも書かれている茜染に。