2013年5月12日日曜日

布、布、布

昨日、布を仕入れに行ってきました。
布、といっても、野良着や、襤褸、刺し子、裂織など、
「なんだこれ」といわれてしまうようなものです。
違った意味での美しさ。
布団皮、野良着がたくさん出ました。
集めてくださる方に感謝です!
 
これは帯の幅の布です。布団皮などは、
その名の通り綿をつめて布団として使われていたものなので
このように綿がたくさんついているのもあります。
 
こんなに綿に包まれていたのははじめてだったので
どうしたものかと思いましたが
たわしでこすると早い!
と先輩から教えていただき、さっそくごしごし。
 
こんなに素敵な縞が出てきました。
丈夫な糸で刺し子がしてあり。
この糸は、苧麻かもしれません。つるつるとして、かたいです。
隅の方に少し、絞りの継ぎがありました。
 
襤褸の敷物もあります。
 
襤褸に触れていると、こんなに一生懸命に生きているかな?
と自分に思わず問うてしまう。
特に裂織だったり襤褸は東北のものが多いから
私の郷里と重ねてしまう。。
 
本当に冬は暗くて絶望的な気持ちになって
雪をきゅっきゅっと踏みしめてあるいて
 
ちょっと恵まれすぎている、東京だったり、時間の流れだったり。
 
生きることってどういうことだっけな、と
なんだか気の引き締まる思いです。
けっぱれー自分。
 
もっと布のことを勉強して、 布に限らずですが
すたれてしまった故郷の絞染めに出会いたいなあ、と思います。
柳宗悦の本にも書かれている茜染に。
 
 
 
 
 
 


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